風俗営業等の許可件数(平成30年)

 

以前、「風俗営業許可は、どのような営業に必要なの?」の記事において、風俗営業の種類についてご紹介しました。

また、「性風俗特殊営業にあたる11種類とは何か?」の記事において、いわゆる性風俗産業である性風俗特殊営業の種類についてのご紹介もさせていただきました。

さて、現在上記の「風俗営業等」の許可・届出件数は、全国でどの程度存在するのでしょうか?またそれを把握するための資料にはどのようなものがあるのでしょうか?

本日は、この件に関して解説をさせていただきたいと思います。

 

風俗営業等の許可件数

 

風俗営業等の許可件数の把握に役立つ資料としては、警察庁生活安全局保安課により紹介されている「風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」により確認できます。

この資料によれば、各営業の許可・届出件数は以下のようになります。

 

  • 全国の風俗営業許可件数(平成30年)

 

項目 営業の種類 許可件数
第1号営業(社交飲食店・料理店)
※ キャバクラ、ホストクラブ、料亭
63,712
第2号営業(低照度飲食店)
※ カップル喫茶
42
第3号営業(区画席飲食店)
※ 連れ込み喫茶
2
第4号営業(麻雀店・パチンコ店・その他遊技場)
※ マージャン店、パチンコ店
18,411
第5号営業(ゲームセンター等)
※ ゲームセンター
4,193
特定遊興飲食店営業
※ クラブ、ディスコ、ライブハウス
379
深夜酒類提供飲食店営業
※ バー、スナック、ガールズバー
266,888

 

※ 深夜酒類提供飲食店営業は、許可件数ではなく届出件数になります。

 

  • 全国の性風俗特殊営業届出件数(平成30年)

 

項目 営業の種類 届出件数
店舗型-第1号営業(ソープランド)
1,222
店舗型-第2号営業(店舗型ファッションヘルス)
770
店舗型-第3号営業(ストリップ、個室ビデオ)
100
店舗型-第4号営業(モーテル・ラブホテル等)
5,417
店舗型-第5号営業(店舗型アダルトショップ
136
店舗型-第6号営業(出会い系喫茶)
73
無店舗型-第1号営業(派遣型ファッションヘルス(デリヘル))
20,152
無店舗型-第2号営業(アダルトビデオなどの通信販売等)
1,269
映像配信型性風俗特殊営業
2,584
店舗型電話異性紹介営業
57
無店舗型電話異性紹介営業
145

 

まとめとして

 

風俗営業等の許可・届出件数で、最も数の多いものが「深夜酒類提供飲食店営業」で全国約26万件です。

この営業は、行政書士への風俗営業等の新規開業相談で最も件数が多いものになります。数字としてイメージしやすいものとして、不動産業全国約20万件、産業廃棄物収集運搬業全国約20万件などと同じぐらいの事業者数と思えばいいと思います。

第1号営業(社交飲食店・料理店)許可事業者数については、全国で約6万件で、一般貨物自動車運送事業(軽を除く)の全国約6万件とほぼ同じです。

風俗営業許可をやりますと宣伝している行政書士でも、実際に申請している営業は「第1号営業(社交飲食店・料理店)許可申請」、「深夜酒類提供飲食店営業届出申請」、「無店舗型-第1号営業(派遣型ファッションヘルス(デリヘル))」、「無店舗型-第2号営業(アダルトビデオなどの通信販売等)」、「映像配信型性風俗特殊営業」の5つが大方主流になっています。

特に、店舗型の性風俗特殊営業は現在ほとんど新規の届出はできません。

平成28年の風俗営業法改正により、新たに「特定遊興飲食店営業」が設置されましたが、上記の5つに比べてさほど伸びが少ないのが現状です。

今後、カジノを許可する動きも想定できますので、上記の風俗営業等の分布も多少の変化が考えられますが、現状としては歓楽的要素は過去と比べ抑えられる傾向にあるようです。