一般貨物自動車運送事業許可の5つの要件の1つ!場所の要件とは?

 

以前、「一般貨物自動車運送事業許可の5つの要件とは?」にて、許可取得に必要な要件をざっくりと解説しました。

 

本日は、その5つの要件の中の1つの「場所の要件」について解説をいたします。場所の要件は、運送事業を営むにあたって使用する営業所、休憩施設、睡眠施設及び車庫に関する規定をいいます。

 

個々の詳細な解説は、次回以降にして本日は「場所の要件」についてざっくりとあげておきたいと思います。

 

本日のところは、運送事業を営む場合にどのような不動産施設等が必要かの大まかな把握をお願いします。

 

場所の要件

 

場所の要件とは、運送事業を営むにあたり使用する営業所、休憩施設、睡眠施設及び車庫に関する規定をいいます。

 

一般貨物自動車運送事業の許可を取得するにあたり必ず必要になる施設で、許可基準が設けられています。

 

特に営業所などは、都市計画法上の用途地域による制限もあるため注意が必要です。

 

営業所の要件

基本的に以下のことを満たしている必要があります。

(1)都市計画法上の区域区分が原則として市街化調整区域でないこと
(2)建築基準法、消防法等に抵触していないこと
(3)農地法に抵触していないこと
(4)適切な使用権原があること
(5)適切な広さを有していること
(6)車庫から直線距離で10km以内の場所にあること
休憩施設の要件
営業所の要件と同じです。広さの規定はありませんが、運転者が休憩をする机や椅子が必要です。
睡眠施設の要件
営業所の要件に加え、運転者1名あたり2.5㎡以上の広さが必要になります。ただし、睡眠施設の設置は必須ではありませんが、運転者が自宅に帰宅し8時間以上の休息が取れない運行が予測される場合は、設ける必要があります。なお、休憩施設と同じ場所でも構いません。
車庫の要件

車庫は営業所と異なり、基本的に市街化調整区域であっても構いません。ただし、以下のように交通安全面で支障のない場所であること等が必要です。

(1)営業所から直線距離で10km以内(地域により5km以内)にあること
(2)使用する車両を容易に収容できる面積があること

ア.車両と車両の間に50㎝以上の隙間が確保できること
イ.車庫と車両の間に50㎝以上の隙間が確保できること

(3)出入口前面道路の幅員が使用する車両に対して適切であること(幅員証明書が取得可能)
(4)出入口前面道路に通学路などの交通規制がないこと
(5)5m以内に交差点、曲がり角、急な坂がないこと
(6)10m以内にバス停留所、横断歩道、横断陸橋、踏切がないこと
(7)200m以内に幼稚園、保育園、学校、公園など児童の行き来する施設がないこと
(8)駐車場出入口の幅が基本的に6m以上、8m以下であること(地域により異なります)

 

まとめとして

 

場所の要件の中で、一番の難所が不動産選びになります。①営業所の要件は、市町村役場の都市計画課で都市計画図や土地建物の登記簿謄本などを見て選べばいいのですが、問題は④車庫の要件です。

 

なかなか要件に合致した場所が、選べないことがしばしばあります。

 

先に車庫を自己判断で選定されている場合もありますが、要件に合致しない車庫は許可が下りませんので、再度探していただくことになります。

 

この許可が、時間がかかる理由、難しい理由の一つに、不動産選びが大きなウェイトを占めることは否めません。