貨物自動車運送事業の許可を受けている場合に発行される、緑ナンバーとは?

 

自動車で道路を走行していると、緑色のナンバープレートを付けた自動車やバイクを見かけると思われます。

 

通常、自動車等のナンバープレートは白色のナンバープレートのはずです。この緑色のナンバープレートは、どのような意味なのでしょうか?

 

多くの方は、「営業ナンバー」という営業目的の自動車等に付くナンバープレートであることは、往々に想像つくと思います。

 

それでは、この緑色の「営業ナンバー」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?本日は、このことについて解説をしたいと思います。

 

緑色の「営業ナンバー」とは?

 

貨物自動車運送事業に限らず、旅客自動車運送事業も含めた「運送事業」の許可を受けた自動車か否かは、一般的にはナンバープレートが緑色の営業ナンバーを付けているかどうかで判断できます。

 

ナンバープレートの色は、一般的に白色の「自家用ナンバー」と、緑色の「営業ナンバー」に分かれます。荷物の運送においては、2つの違いは、以下のようになります。

 

白色「自家用ナンバー」 緑色「営業ナンバー」
営業
本来お金をもらって物を運べない
有償で物を運ぶことができる
社会保険
法人としては当然の義務だが、運送業法の規制はかからない
貨物法のルールとして、ドライバー全員の加入を確認される
帳簿
独自の管理帳簿のみで可能
貨物法の定めにより、運送業法で規定された帳簿を付ける義務がある
法定点検
6か月ごとの法定点検のみ(総重量により違いあり)
3か月ごとの法定点検が義務付けられている
運行管理者
選任する必要なし
選任する必要あり

 

緑色の「営業ナンバー」の場合、白色の「自家用ナンバー」の自動車との最も大きな違いは、有償で荷物を運送できることです。

 

その他にも、貨運法や運送業法などで義務は多数発生しますが、これも有償で運送を行うことに対して発生する当然の義務であると感じます。

 

さて、世の中明らかに事業用で自動車を利用しているのに、白色の「自家用ナンバー」で営業している場合があります。

 

これは、いったいどのような違いから具体的に許されているのでしょうか?

 

  • 白色の「自家用ナンバー」なのに事業用自動車とは?

国土交通省の法令適用事前確認手続の回答書には、以下のような記載があります。

 

当該運送行為が自己の生業と密接不可分であり、その業務に付帯して行われる場合は、当該運送行為が主要業務の過程に包摂しているものと認められ、貨物自動車運送法上の許可等を要しないこととしている。

 

例えば、産業廃棄物収集運搬車やミキサー車、ダンプ車などが代表的と思われますが、厳密にいえば貨物自動車運送事業の許可を取得する必要があると感じます。

 

ただし、多くの場合は自家用ナンバーで許可なく走行しています。おそらくこれは、長年の慣習なのだと思います。

 

コンプライアンスの面から荷主や親請業者から、緑ナンバーを取得するように勧められ、許可を取得するケースは往々に存在します。

 

上記の回答書にあるように、「運送行為が自己の生業と密接不可分」であれば許可は不要とのことですが、密接不可分の基準が明確に示されていません

 

そのため、自社の運送行為が貨物自動車運送事業の許可が必要か否かの確認は、個別に国土交通省へ法令適用事前確認手続をすることをお勧めします。

 

まとめとして

 

建設業者の場合、産業廃棄物収集運搬車やミキサー車、ダンプ車などは、運送費用を注文者からいただいていても自家用ナンバーで行っているケースは多いかと思います。

 

もちろん、このことが多くの場合で許されているのは、以前よりの既成事実からくる慣習や運送行為が自己の生業と密接不可分と国土交通省が判断しているからかと思います。

 

ただし、厳密に法を考えるとアウトと考えられる場合も、無きにしも非ずです。近年、コンプライアンスに厳しい注文者等は増えています。

 

少なくとも、適切な回答をするためにも、自社の運送行為が貨物自動車運送事業の許可が必要か否かの確認は事前に行われることをお勧めします。