有償で自動車を使用して貨物を運送する事業!貨物自動車運送事業とは?

 

しばらくブログの更新をお休みしましたが、本日よりまた再開したいと思います。

 

建設業者の方には、直接の関係は薄いと思われますが、私自身の今回の開業でどうしても行いたい許認可手続である「貨物自動車運送事業許可」についての解説を行いたいと思います。

 

建設業者の方の場合、以前、現場で搬出される廃材の運搬について「産業廃棄物収集運搬業許可」が必要な旨の説明をしたと思います。

 

現場で搬出される廃材等の産業廃棄物以外で、自動車を使用して貨物を有償で運送する場合は、「貨物自動車運送事業許可」が必要になります。

 

さて、この許可が必要な貨物自動車運送事業とはどのように法律的な定義等がされているのでしょう?本日は、このことについて回答したいと思います。

 

貨物自動車運送事業とは?

 

貨物自動車運送事業は、貨物自動車運送事業法により、以下のように定義がなされています。まずは、この貨物自動車運送事業法の目的からご確認ください。

 

  • 貨物自動車運送事業法の目的

 

この法律は、貨物自動車運送事業の運営を適正かつ合理的なものとするとともに、貨物自動車運送に関するこの法律および法律に基づく措置の遵守等を図るための民間団体等による自主的な活動を促進することにより、運送の安全を確保するとともに、貨物自動車運送事業の健全な発達を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とします(貨物自動車運送事業法第1条)

 

建設業の場合も、法の解釈に迷ったときは建設業法第1条の目的に照らして判断することが一般的です。

 

これと同じように、貨物自動車運送事業も法解釈の上で、上記の目的条項は非常に重要になります。特に、今後重要になる箇所は、貨物自動車運送事業の「運送の安全の確保」と「健全な発達」の2つになると思います。

 

次に、貨物自動車運送事業の定義についてご確認ください。

 

  • 貨物自動車運送事業法の定義

 

この法律において貨物自動車運送事業とは、一般貨物自動車運送事業、特定貨物自動車運送事業および貨物経自動車運送事業をいいます(貨物自動車運送事業法第2条)。

 

貨物自動車運送事業は、以下の3つの事業をいいます。それぞれ、「有償で自動車を使用して貨物を運送する事業」になります。

 

一般貨物自動車運送事業
他人の需要に応じ、有償で自動車(三輪以上の軽自動車および二輪の自動車を除く)を使用して貨物を運送する事業で、特定貨物自動車運送事業以外のものをいいます(貨物自動車運送事業法第2条の2)。
特定貨物自動車運送事業
特定の者の需要に応じ、有償で自動車(三輪以上の軽自動車および二輪の自動車を除く)を使用して貨物を運送する事業をいいます(貨物自動車運送事業法第2条の3)。
貨物軽自動車運送事業
他人の需要に応じ、有償で自動車(三輪以上の軽自動車および二輪の自動車を限る)を使用して貨物を運送する事業をいいます(ただし、二輪の場合は、125㏄超の軽二輪車、小型二輪車がこの法律の対象です。125㏄以下の原動機付自動車は、届出がなくても運送事業を行って構いません。)(貨物自動車運送事業法第2条の4)。

 

要するにお客様からの依頼に対して、報酬を受け取って貨物を運送する場合は許可が必要になります。ただし、③の貨物軽自動車運送事業は、届出で足ります

 

なお、以下のものは貨物自動車運送事業に含まれないのでご注意ください。

 

  • 貨物自動車運送事業に含まれないもの

 

特別積合せ貨物運送
一般貨物自動車運送事業として行う運送のうち、営業所その他の事業場において集貨された貨物の仕分を行い、集貨された貨物を積み合わせて他の事業所に運送し、当該地の事業所において運送された貨物の配達に必要な仕分を行うものであって、これらの事業場の間における当該積合わせ貨物の運送を定期的に行うものをいいます。
貨物自動車利用運送
一般貨物自動車運送事業または特定貨物自動車運送事業を経営する者が、他の一般貨物自動車運送事業または特定貨物自動車運送事業を経営する者の行う運送(自動車を使用して行う貨物の運送に係るものに限る)を利用してする貨物の運送をいいます。

 

まとめとして

 

なぜ、私が今回唐突に貨物自動車運送事業の解説を開始したのかと申しますと、以前より多くの方がこの事業に一時的に関わらざるを得ないように感じたからです。

 

請負も含めて雇用環境の確保や、受注する仕事の面でもそのことに対して強く感じます。

 

景気が回復するからには、それなりの確固とした理由が必要です。イベントに対する大規模投資もいいのですが、新たな産業の創造や技術革新などの「無から有を生み出す」ものがないと本当の景気回復とはいえないと感じます。

 

古い陸地から新しい陸地に移るために大きな川を渡るかの如く、日本は一時的に運送業界に人材をお預けするときがくるのかもしれません。

 

昔から、「最後に頼りになる資格は、運転免許である」といわれていますが、よくいったものです。