外国人の入国審査とは、どのような流れで行われるのか?

 

外国人の入国についての基本的であり根本的な考え方は、その国の自治により判断されるということです。

 

例えば、外国人A氏とB氏が同じ条件で入国しようとした場合、A氏はよくてB氏がダメでも、その判断はその入国を試みようとした国の自治による判断なため、基本的には、外国人の立場でその是非を問うことはできません。

 

この考え方は、日本だけでなく、アメリカでも中国でも、世界どの国でも基本的には通じるものです。

 

ただし、このような中で、日本はこの審査の基準がある程度明らかになっており、事前にどのようにすれば入国がしやすいか考えやすい側面が政策によりあります。

 

このような観点から、入管法の手続きについて考えていけばいいのかなと思います。

 

さて、本日は、そんな外国人の入国に関するおおまかな入国審査の流れについて解説したいと思います。

 

入国審査の流れ

 

日本では、外国人を受け入れるにあたり、国際社会における我が国の役割や、我が国の地理的、歴史的な背景などを考慮して、内外社会の現況や動向を充分に見極めたうえで、そのルール作りがなされるよう関係省庁や関係団体と協議・意見交換がなされています。

 

そのため、一見して「世界公園」のように感じられても、その裏では様々な状況判断がなされて、その時の世相や世界情勢等を総合的に判断してなされています。

 

ただし、日本の入国基準が世界的に見て緩いかというとそうではありません。特に就労を伴う在留資格の取得は一定のハードルが存在し、容易に誰でも入国できるというわけではありません。

 

ここでいう「世界公園」と感じられる要因としては、予め入国に関する基準がある程度公開されているということです。

 

そのような考えも踏まえて、入国審査は以下のような流れで行われることを確認していただければと思います。

 

STEP 入国審査の流れ
外国人の旅券(パスポート)と査証(ビザ)を持参し日本に来ます。
日本の出入国港へ到着した外国人は上陸の申請を行います。この際、免除対象者を除き個人識別情報(指紋および顔写真)を提供します。
入国審査官は旅券、査証、外国人入国記録(EDカード)等により、外国人の入国の審査をします。
外国人の旅券に上陸許可の証印をします。
※新千歳空港、成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港、広島空港、および福岡空港においては、上陸許可によって中長期在留者となった外国人には在留カードを交付します。その他の出入国港では、在留カードを後日交付する旨を記載します。
正式に日本への上陸が許可されます。

 

まとめとして

 

入国審査に必要な、旅券(パスポート)や査証(ビザ)、その他上陸許可等の用語の説明は次回行います。

 

本日は、「旅券、査証を持参して日本に来る」→「出入国港(空港や港)についた」→「入国審査を受ける」→「上陸許可」→「入国」という一連の流れを先ず頭に入れてください。

 

この流れを正確に把握していないと、用語の説明をしても誤解を招く可能性があります。

 

例えば、入国と上陸の違いにより判断が分かれることもあります。事前に入国拒否を言い渡された外国人が、「旅券、査証を持参して日本に来る」行為をした場合、日本の領空や領海に侵入した時点で不法入国という罪になります。

 

上陸拒否をされた外国人は、空港までであれば引き返せば不法入国という罪になりません。

 

入国や上陸という言葉も、便宜上使用する場所と、法律的に使用する場合では使い分けが必要です。

 

このように、入管法は一般的には「これくらいの間違えいいじゃないか!」と思われる程度でも、大きな問題になります。これが、その国の自治権の発動ということで注意が必要です。