行政書士は、分野によって専門が異なると聞きました。どのような分野を皆様探求されているのでしょうか?

 

お医者様と一言でいっても、外科医、内科医、小児科医などそれぞれに専門があり、専門外の分野では相談を受けても、一般論程度の回答しかできないのが実情と思います。

 

建設業者様においても、得意な業種とそうでない業種があると思います。内装仕上工事を専門に行っている建設会社様に、型枠工事のことを聞いても同じであると思います。

 

世の中には様々な業種が存在し、それぞれに専門分野や強みとする業務があると思います。このことは、行政書士においても同じです。

 

行政書士の取り扱う業務は、主に許認可業務や民亊法務関連の書類作成になり、作成可能な書類は9,000種類以上のあるといわれています。

 

しかし、現実的にはこのすべてを行える事務所はまずないと考えます。当然、事務所によって得意分野を絞って、そこに経営資源を投入していると考えることが妥当と思います。

 

本日は、行政書士の専門性について、どのような分野に特化して行政書士が業務を行っているのか解説したいうと思います。

 

行政書士の専門分野と関係する業務

 

行政書士は、主に以下の業務群で事務所の経営と専門性を研鑽しています。以下の区分けは、主な顧客による区分けであり、取り扱う業務によって必然的に習得していくものになります。

 

業務分野 関係する業務
①建設業許可関連
建設業許可、宅建業免許、産業廃棄物収集運搬業許可、経営事項審査・入札参加、古物商許可
②飲食店業許可関連
飲食店業許可、風俗営業許可、旅館業許可・民泊の届出
③運送業許可関連
運送業許可、倉庫業登録、警備業許可
④自動車登録関連
自動車登録・車庫証明、特殊車両通行許可
⑤外国人在留帰化関連
帰化申請、永住申請、在留申請、日本語学校設立、事業協同組合設立
⑥法人設立関連
法人設立、記帳代行、補助金・公的融資申請
⑦民事法務関連
遺言・相続、離婚、契約書・内容証明郵便、刑事関係

 

上記の業務分野の中で、儲かっている事務所は2以上の分野を行っているそうです。ちなみに、当事務所は、①建設業許可関連と④自動車登録関連の分野に力を入れていこうと考えています。

 

ちなみに、④自動車登録関連の分野は、事務所の補助者がいないと上手に仕事が回らなくなるため、今はまだ積極的な営業活動はしてません。

 

このように、一概に行政書士といっても多くの分野を担当しています。特に近年では、高齢化社会の到来に伴い「⑦民事法務関連」の需要が増加しています。

 

特に街頭無料相談会を行政書士会で開催したところ、ダントツに多い相談が「遺言・相続(不動産がらみ)」だそうです。

 

特にこの分野は、年配の行政書士の方や女性の行政書士の方が多く注目しています。業種に問わず、今後「面倒見の良さ」がポイントとなるように感じます。

 

まとめとして

 

実は私は最も得意とする業務は、「業務委託契約書」の作成です。この業務は、建設業に関わらず請負で仕事をされる方、委任・準委任契約で仕事をされる方、もっと身近な表現でいえばフリーで仕事をされる方が、発注先と締結する契約書になります。

 

ただし、この業務については積極的な周知・広告活動を控えています。理由は、行政書士の制度趣旨から鑑みて、主たる業務は「許認可業務」であるべきと考えているからです。

 

やはり、主たる業務の軸がしっかりしていないと事務所の運営は難しいです。パラパラと業務が単発になり、手間がかかる割に儲からないという悪循環に陥った経験があります。

 

もしも契約書作成を主たる業務として打ち出すならば、弁護士の資格を取得して「契約単位」で成果報酬をもらうようにしないと難しいと感じます。

 

このように、私は今回は許認可業務でいかに信頼できる事務所を構築していくかを考えていきたいと思っております。